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データセンター明暗、独立系4社、今期業績予想――ビットアイル、BBタワーなど。2008/01/18, 日経金融新聞, 4ページ, 有, 1269文字
ビットアイル 中小に重点、唯一増益
BBタワーなど3社 大口案件や新事業不振
独立系インターネットデータセンター運営各社の業績が悪化している。四社のうち今期経常増益を確保するのは一社にとどまる見通しだ。豊富な資金力で最新設備を整備する大手との顧客獲得競争で苦戦、新規投資負担などが重い。本業を補うために立ち上げた新規事業も振るわない。大手があまり手を付けない中堅・中小企業向け市場に照準を絞った営業を展開するビットアイル(3811)が「独り勝ち」の状態だ。
ブロードバンドタワー(3776)の二〇〇八年六月期の連結経常利益は前期比六一%減の二億七千万円の見通しだ。データセンターを新設したが、ライブドアなど一部大口顧客の解約で費用に見合う増収を確保できない。全体の売上高は四社中最も大きいが主要顧客への高い依存度が裏目に出た。
メディアエクスチェンジ(MEX、3746)の〇八年三月期の連結経常損益は一億七千万円の赤字(前期単独は四千七百万円の黒字)のようだ。楽天など大口顧客の解約が影響して、データセンター事業は減収の見込み。賃料など固定費負担が相対的に重くなる。
大口顧客に依存していた二社は主力事業で収益が悪化。大手各社は資金力で相次ぎ大型設備投資を打ち出している。大口を取り込みやすい大手と同様の営業戦略をとっても差別化を図るのは難しいようだ。
一方で中堅・中小向けの小粒な案件を着実に積み上げてきたのがビットアイル。〇八年七月期の連結経常利益は四四%増の十一億円と、利益ベースでは首位に立つ。
設備投資に数十億円かかるデータセンター事業から多角化を図ろうとした新規事業が足かせとなるケースもある。MEXはネット経由でソフトを提供する「サース」事業の立ち上がりが遅れ、人件費など先行投資もかさむ。
さくらインターネット(3778)の〇八年三月期の連結経常損益は四千四百万円の赤字(前期は三億四千六百万円の赤字)の見通し。データセンター事業は中小向けを中心に堅調だが、昨年六月に開始したオンラインゲーム事業で会員数が伸びず費用がかさむ。九月中間期末には債務超過となった。
国内データセンター市場規模は一〇年まで年平均一四%伸びる見通し(IDCジャパン調べ)。企業のシステム投資拡大などで「大手でもとりきれないほどの需要があるはず」(いちよし経済研究所の納博司企業調査部長)。一方で都心の賃料上昇やサービス単価の下落傾向など厳しい側面もある。各社とも経営手腕が問われている。
【表】独立系データセンター運営各社の今期連結業績見通し
〓〓 単位百万円。カッコ内は前期比増減率%、▲は減少または赤字。MEXの前期は単独 〓〓
売上高 経常損益 決算期
ビットアイル 7,298(40) 1,100(44) 08/7
BBタワー 9,500(12) 270(▲61) 08/6
MEX 2,429(11) ▲170 〓(赤字転落) 08/3
さくらネット 6,374(36) ▲44 〓(赤字継続) 08/3
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